新しいMRI撮影法・Bone Image MRIについてのご紹介
これは近年開発されたMRIの新しい撮影法です。
いままでのMRIでは骨を映すことはできず、頭部外傷には使えませんでした。CTを撮ると骨折がないかどうか、骨の情報がわかりますが、小児では被曝量が多いため、よほどの症状がないかぎり原則CTは撮影していません。つまり、小児の頭部外傷では検査をせず、経過を見て下さいということになります。
その点、MRIであれば被曝の問題がなく、自由に撮影することができます。
また造影剤なしに血管を描出することもでき、Bone Image MRIを撮影することによって血管と骨との位置関係もわかるようになりました。これは術前の評価に有用です。
Bone Image MRIを撮影できる病院は、今のところ高知県ではもみのき病院だけです。撮影時間が5~10分程度かかりますが、放射線の被ばくがないことから、今後子どもの頭部外傷に有効な検査法として注目されることでしょう。詳細については担当の脳神経外科医にご相談下さい。