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高知新聞「知って安心 くらしの医学メディカルチェック」

その動悸、大丈夫ですか?~脳卒中の原因となる危険な不整脈~

もみのき病院 医師 中嶋 安曜(内科)

 

日常生活の中で、特に誘因なく「動悸」を感じることはありませんか?
皆さまが感じている動悸の多くは心配のないものですが、中には「心房細動」という危険な不整脈が隠れていることがあり、注意が必要です。
心房細動は、心臓の中の左心房と呼ばれる部屋が痙攣を起こし、脈の乱れを引き起こす病気です。症状が軽く気づかないこともありますが、適切な治療を行わないと、痙攣により動きが悪くなった左心房の中で、血栓(血の塊)ができてしまい、脳梗塞の原因となることがあります。(心房細動による脳梗塞は特に大きな後遺症を残しやすいといわれています)

 この心房細動は80歳以上の方では10人に1人が発症しているといわれる頻度の高い病気です。早期に発見して治療を行うことで脳梗塞の発症を予防することができ、また近年は新しい治療法の開発により根治も目指せるようになりました。 高齢者や高血圧などの基礎疾患を持つ方の場合、動悸を「気のせい」として無視せずに、専門病院を受診して検査を受けることを強くお勧めします。 (令和4年1月掲載)


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