高知新聞「知って安心 くらしの医学メディカルチェック」
脳卒中と地域医療連携について
もみのき病院 院長 森木 章人(脳神経外科)
脳卒中の治療は急性期の治療のみで終わるものではなく、言語障害や片麻痺などの後遺症が残った場合には、その後の回復期、維持期、そしてかかりつけ医や在宅での治療、リハビリやケアが必要になってきます。
医療の質の向上を図るためには機能の分化と医療連携が必要です。切れ目のない継続した医療が提供できるように、脳卒中地域連携パスが作られました。そして現在高知県では情報通信技術(ICT)を活用して病院や診療所、薬局、介護施設などで患者さんの情報を共有し、治療などに生かすためのネットワークシステム「高知あんしんネット」が稼働しています。
高知あんしんネットに加入していただいている方の情報は、電子カルテ上で確認できるので、複数の病院や診療所で同じ検査を何度もやる必要がありません。地域医療連携による質の高い医療につなげるためにも、ぜひ多くの方に加入していただきたいです。
高知あんしんネットの実施主体は、高知県保健医療介護福祉推進協議会です。詳細については下記のリンクより高知あんしんネットの公式ホームページをご覧ください。
http://kochi-anshinnet.kmict-lc.com/