高知新聞「知って安心 くらしの医学メディカルチェック」
睡眠時無呼吸症候群
地域連携室 臨床検査技師 宮地 満里奈
睡眠時無呼吸症候群という病気をご存じでしょうか?
睡眠中に呼吸回数が減少し、30秒以上の呼吸停止が頻回に起こる病気です。夜中に何度も目が覚めたり、昼間に眠くなったりするなどの症状があります。この病気になると脳卒中や心筋梗塞などになりやすく、突然死のリスクが上昇し寿命が短くなります。
睡眠時に起こるため、ご本人は気づかないことが多いようです。
生活習慣に問題がある場合は、十数年単位で余命が短縮するので早めの対応が必要です。治療としてCPAP(シーパップ)などの呼吸補助機器の使用やマウスピース装着などの治療が確立していて、放置せず適切な処置をすることにより生命予後は大幅に改善します。
当院では睡眠時無呼吸症候群の検査も行っております。
簡易な方法で自宅での検査も可能です。大きないびきを指摘されたり、日中に眠気を感じたり、夜中に何度も目が覚めるといった症状はありませんか?
これらの症状でお困りの方は、お気軽に当院にご相談ください。
(令和5年1月17日掲載)