心配なむくみ、心配のないむくみ

その足のむくみ、病気のサインかもしれません。
近年、高齢化の進行とともに増加している心不全の重要な症状の一つに、「下腿浮腫」（かたい　ふしゅ）＝足のむくみ　があります。 心不全は心臓の機能が低下して体中に血液を送ることができなくなる病気ですが、その結果として心臓に入れない血液が体内にたまり、足のむくみなどを引き起こすことがあります。また足のむくみは心不全だけでなく肝臓や腎臓の病気、甲状腺という臓器の病気、足の血管に血栓が詰まる病気などのサインであることもあり、注意が必要です。 多くの足のむくみ、特に「両足だけに出現し」「夕方に悪化し朝に改善する」ような足のむくみは心配ないことが多いですが、「片足だけの強い」むくみや「手や顔面もむくむ」場合、また「動いたときの息切れ」や「動悸」などその他の症状も合併するむくみは、内臓の病気からくるむくみである可能性があります。
　足のむくみ以外の症状も合併した場合には、「年のせい」にしてしまわず、一度病院で血液の検査やエックス線などの検査を受けることをお勧めします。 （令和５年7月13日掲載）