高知新聞「知って安心 くらしの医学メディカルチェック」
高気圧酸素治療について
もみのき病院 臨床工学技師 蒲原 知恵
高気圧酸素治療(HBOT)をご存じでしょうか。
HBOTはスポーツ医学や美容などにも取り入れられているので、聞いたことがあるかと思います。
HBOTはカプセルの中に大気圧の倍である2気圧の環境をつくり、酸素を吸入する治療です。
この治療により、通常の10~20倍まで酸素を体内に取り込むことができます。
そうして取り込まれた酸素は、脳梗塞などで細くなってしまった血管の先まで運ばれ、あらゆる場所へ酸素を送ることができます。通常、病院で行うHBOTは、脳梗塞後のまひ改善や突発性難聴(突然耳が聞こえなくなる疾患)の治療として実施していますが、靭帯(じんたい)損傷や骨折などけがの早期回復に対しても高い効果が期待できます。
さらにHBOTは、その臨床利用の有用性が注目され、糖尿病や高血圧の管理など、新しい適応開発の試みが進められている治療です。通院治療として実施することもできますので、HBOTを行っている病院にお気軽にご相談ください。
(R7.11.11掲載)
*写真は当院の高気圧酸素治療装置です


