高知新聞「知って安心 くらしの医学メディカルチェック」
その物忘れ、アルツハイマー病かも
もみのき病院 院長 森木 章人
物忘れがあるからといっても、必ずしも認知症とは限りません。
「認知症」とは、「さまざまな原因によって、認知機能が障害されて日常生活に支障が出ている状態」をいいます。
アルツハイマー病は、認知症の中で最も多い病気で、脳の神経細胞が徐々に破壊されることで、記憶や思考能力が低下する病気です。発症リスクは遺伝だけでなく、生活習慣や環境要因によっていも大きく左右されることが分かっています。国際的な研究では、運動、バランスの良い食事、適切な睡眠、社会活動、知的活動などを通じて、アルツハイマー病を含む認知症のリスクを低減できる可能性が示されています。
またアルツハイマー病の治療薬として、現在の症状を緩和する抗認知症薬と、病気の進行自体を抑制する 抗アミロイドベータ(Aβ)抗体薬があります。
軽度認知障害(MCI)や軽度認知症の初期の段階であれば、抗Aβ薬の投与によって、病状の進行を遅らせることが可能となりました。 物忘れが気になる方は専門の医師にご相談ください。
(R8.5.13掲載)


