もみのき病院

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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

脳神経外科「認知症の予防」

内田脳神経外科・もみのき病院 理事長 内田泰史

 

 これまで、認知症は治らない、予防できない病気だと思われてきました。しかし最近では、早期発見・早期治療、早期リハビリ、そして適切な医療と介護、ケアにより症状の緩和や元の状態にもどすことができると考えられるようになっています。世界的にも認知症は予防できるとのいう見解も広がってきており認知症の予防に積極的に取り組む時代になっています。新薬も発売され、その治療に大きく貢献しています。
 予防には第1次予防(発症予防)、第2次予防(早期発見・早期治療)第3次予防(進行防止)の3段階があります。日常生活に支障のない軽度認知障害(MCI)、あるいは、正常な状態のうちに予防(第1次予防)をしていけば、認知症の発症は大きく減少するでしょう。定期的に健診を受けることにより早期発見・早期治療(第2次予防)も可能です。早期発見ができれば、薬物療法と介護・ケアで中核症状や周辺症状への対応(第3次予防)が可能となります。65歳以上の高齢者の10人に1人が認知症と言われている時代です。人ごととは考えずに日頃から日常生活で予防に努めましょう。そしてまずはおのおのが、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりをするとともに、認知症を予防できる町づくりができるように心がけましょう。認知症は、今では生活習慣病の一つといえます。また高血圧や糖尿病、動脈硬化が認知症発症に大きく関与していることも分かっています。当院(内田脳神経外科)では「もの忘れ外来」や抗加齢ドックを行なっています。認知症の予防と治療・ケアについてのご相談もお受けしております。お気軽にご相談ください。(H25.4.27掲載) 

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