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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

脳神経外科「食事で認知症予防(1)」

内田脳神経外科・もみのき病院 理事長 内田泰史

 認知症は脳だけの病気ではなく、心と生活習慣、環境が総合的に関わっています。アミロイドβ(ベータ)は、脳の神経細胞を破壊する元凶になり、アルツハイマー病発症の原因物質の一つです。このアミロイドβを分解する酵素の一つにインスリン分解酵素があります。
 しかし、炭水化物の取り過ぎなどで、血糖値が高い状態が続くと、血管を傷め脳細胞に悪影響を及ぼすだけでなく、インスリン分解酵素がインスリンの分解に忙しく、アミロイドβを分解することができません。その結果、脳にアミロイドβが蓄積されていきます。早い人では40代からたまり始めます。認知症の予防には、食生活が大いに関係しているのです。バランスのとれた食生活で認知症予防  認知症予防は、生活習慣病予防と同じと考え、今からでも食生活の改善を図りましょう。特に、糖尿病予備軍や肥満の方は要注意です。食生活の改善については、次回、具体例についてあげてみます。 (H25.6.24掲載)

食事

脳神経外科「食事で認知症予防(2)」

 野菜食事で認知症を予防するということは、食事に注意することで血管を健康に保つということです。そのためには、野菜や魚介類を中心とした食生活が良いでしょう。
 緑黄色野菜には抗酸化作用があり、魚介類や海藻には脳の炎症反応を抑える作用があります。お肉は週に1~2食程度を心掛けましょう。
  飲み物は、果物や野菜のジュースを毎日、意識して飲みましょう。緑茶や日本茶、コーヒーもお勧めです。水分は1日1500ミリリットル以上が目安です。お酒は適量であれば、問題ありません。  また、食事のとき食べる順番を野菜からにすること、よくかむこと、血糖値を測ること、起きてすぐ朝食を取ること、ゆっくり消化される食材や低カロリー食を選ぶこと、ご飯の大盛りを避けること、お酢を活用することなどを心掛けましょう。
 認知症の予防には適度な運動も必要です。毎日30分、運動を続けましょう、詳しくは、当院にお気軽にご相談ください。(H25.7.22掲載) 

魚貝                                

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