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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

脳神経外科 「放っておくと怖い不整脈 脳卒中の影に不整脈あり」

もみのき病院院長 森木章人

 心房細動とは心房が小刻みに震え、規則正しい正常な収縮と拡張を行なうことができなくなる不整脈です。心房細動があると、心房内で血液がよどむことで血栓ができやすく、これが剥がれて脳に飛んでいくと脳梗塞になります。この病気は小渕元首相、長嶋茂雄さん、サッカーのオシム監督で有名になりました。同じ脳梗塞でも高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などで血管がボロボロになって詰まる「脳血栓症」とはちょっと違う病態です。

 そして最近の研究では、どのような人がこのタイプの脳梗塞を起こしやすいかが分かってきました。中でも心不全や高血圧、糖尿病を合併している人は脳卒中を起こしやすいので、日頃の生活習慣の改善にも努めましょう。

 心房細動があって、脳梗塞を起こしやすい人には、血管が固まりにくくなるようなお薬(抗凝固薬)を使って脳梗塞の発症を予防します。最近では副作用が少なく、予防効果がある新規経口抗凝固薬の登場もあり、薬の選択肢も広がってきました。 (H25.9.24掲載) 

   

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