高知新聞「医療のおはなし メディトーク」
緩和ケアでできること
もみのき病院 医師 神原 哲也
緩和ケアを患者さんやご家族に説明するとき「生きて活動、つまり生活を支えていくケアです」と説明しています。
がんの治療も重要ですが、どちらにしても生活していかなければなりません。 痛み、全身倦怠感、不眠や気分の障害などの症状を緩和できなければ、生きていくことがつらくなってしまいます。 緩和ケア外来は、がん患者さんとご家族の生活の支えになります。
またもみのき病院には緩和ケア病棟があり、在宅療養が難しくなったときには入院することも可能です。もちろん症状が落ち着けば退院することもできます。介護するご家族が休息するために一時的に入院することも可能です。
高知市の西部地区には24時間対応できる訪問看護ステーション、在宅支援診療所、や居宅介護支援事業所、等も揃っています。 ただ、利用できる資源をご存じない方も多くおられます。
がんになっても家で生活していくことは可能です。当院の地域医療相談室に相談していただければ解決できることがたくさんあると思います。 (H26.7.28掲載)