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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

たばこの害について ~それでもあなたはたばこを続けますか?~

もみのき病院院長  森木 章人(脳神経外科)

「たばこは身体に良くない」ということは、吸っている人でもたいていはご存じのことと思います。たばこには約200種類の有害物質、60-70種類の発がん物質が含まれています。代表的な有害物質にはニコチン、タール、一酸化炭素などがあります。

 ニコチンには依存性がある他、血管収縮作用や胃液の分泌促進作用が有り、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などを引き起こします。

 タールには約40種類の発がん物質が含まれており、肺がんをはじめ、多くのがんを引き起こします。一酸化炭素は血管内皮を障害して動脈硬化を促進させ、心筋梗塞や脳梗塞などを起こします。まさに「たばこは毒の缶詰」といわれるゆえんです。

 さらに問題なのは、たばこの害が当人だけではなく、周囲の人や家族にも及ぶことです。禁煙外来やインターネットサイトで禁煙プログラムやサポートを受けることで、禁煙に取り組みやすくなります。 これを機会にたばこの害について再確認してみましょう。 (H26.11.25掲載)

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