もみのき病院

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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

子どもの発達障がい

もみのき病院 リハビリテーション科 作業療法士 福田裕美子

 

 保育園や幼稚園、小学校などの集団生活の中でお子さんの「気になるところ」はありませんか? 当院の小児科外来でも、たくさんご相談をお受けします。

言葉が遅い、手先が不器用、かんしゃくが激しくて手が付けられないといったご相談が多く、中には、特定の音やスキンシップをひどく嫌がる、名前を呼んでも振り向かないというご相談もあります。 発達のペースには個人差があり、一人一人のお子さんの個性や性格として捉えられる場合もありますが、そのことで本人が困っている、また周囲の人と関わる上で支障を来している場合には、何らかの支援が必要になります。  

 発達障がいとは、 発達の過程で発見される行動や認知の障がいの総称です。対人関係が苦手で特定の物へのこだわりが見られる自閉症スペクトラム障がい、注意散漫で落ち着きがなく突発的な行動を取ってしまう注意欠陥多動性障がい(ADHD)、読み書きや計算などの学習面に著しい困難を示す学習障がい(LD)、手足の動きに著明な異常がないにもかかわらずボールを投げたり字を書くなどの活動に極端な不器用さが見られる発達性協調運動障がいなどの種類があります。

 これらは成長とともに少しずつ改善することも期待できますが、早期から本人の能力に合わせて環境を整え適切な指導・支援を行なうことで、子ども自身が持っている力をより多く引き出すことができます。また発達障害がいの特性を理解されず、誤解を受けたり叱られたりすることで子どもは自信を失い、精神的に不安定になるなどの二次的障がいを引き起こすことがあります。 お子さんの発達や発育で気になることろがあれば、早めにお住まいの地域の発達相談窓口や医療機関などでご相談されることをお勧めします。           (H27.5.掲載)

子ども  

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