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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

患者さんにやさしい次世代3.0テスラMRIについて

もみのき病院  院長 森木 章人 (脳神経外科)

 

 磁気共鳴画像装置(MRI)の進歩には著しいものがあります。撮像法の改良によりさまざまなパルス系列での撮像が可能となり、MRIが適応となる疾患・病態も拡大しつつあります。この数年3.0テスラMRIの普及が大きく進んでいます。テスラとは磁場の強度を示す単位で、磁場の強さが2倍になると感度が4倍になります。その結果、今までは小さくて分かりにくかった病変がより鮮明に描出され、病気の早期発見と早期治療に大きく寄与することとなります。
 また、最新型のMRIでは検査時の騒音が小さくなり、また開口部の幅が広く圧迫感が和らぎ、リラックスして検査を受けることが可能になりました。つまり患者さんにより優しい検査となったといえます。 また形態学的変化を見るだけでなく、循環動態や機能面まで評価することが可能になってきました。最近の話題としては、脳動脈瘤(りゅう)内の血流を画像化する技術(CFD)が発展してきており、個人の破裂率を予想しようという試みも既に始まっています。          (H28.3.15.掲載) MRI


 

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