高知新聞「医療のおはなし メディトーク」
緩和ケアとは
もみのき病院 看護師長 北村 小織（緩和ケア外来、病棟）
緩和ケアは、生命を脅かす病に伴う問題に直面する患者さんと家族に対し、痛みや身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期からら正確にアセスメントし解決することにより、
苦痛の予防と軽減を図り、生活の質を向上させるためのアプローチです。（ＷＨＯ.2002）
当院では、初診や入院面接で来院した際には、診療情報提供書や問診票を元に、医師より患者さんやご家族へ今後の療養について説明を行います。気持ちのつらさは、さまざまな悪影響をもたらします。早期に苦痛症状の緩和に努め、その人がその人らしく穏やかな時間を過ごせるように患者さんやご家族に寄り添い日々のケアを行っていきます。
状態が安定していれば、患者さんやご家族と相談し、訪問看護や往診医と連携して住み慣れた家で過ごせるように調整します。 入院中や在宅療養中でも外来診療や地域の医療機関と連携し、さまざまなスタッフが介入することで、患者さんやご家族が少しでも不安なく穏やかに療養できるよう努めています。
（H29.3.14掲載）
