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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

認知症にならないために  ~今あなたにできること~

もみのき病院 院長 森木章人(脳神経外科)

 

 認知症とは、認知機能低下で日常生活や社会生活に支障を来した病態を言います。2025年認知症患者は700万人、65歳以上の5人に1人が認知症と予想されています。 「認知症にならない」方法はありませんが、「どうすれば認知症になりにくいか」ということは少しずつ分かってきました。
 認知症の主な原因疾患であるアルツハイマー病と脳血管性認知症は、実は生活習慣病と深い関わりがあることをご存じでしょうか?
 福岡県久山町の疫学調査「久山町研究」によると、糖尿病予備軍の段階から両者が発症するリスクが高くなることが分かってきました。また、血圧が高い人ほど脳血管性認知症になりやすいことも証明されました。
 適度な運動をすることによって脳への血流も増え、認知症予防につながるといわれています。運動というと、さまざまなスポーツが頭に浮かぶかもしれませんが、まずは歩くことから始めましょう。そして、日常生活で実践できる「認知症予防の10ヵ条」をぜひご参考にしてみてください。 (H29.9.13掲載分)

認知症予防の10か条運動

  1. 塩分と動物性脂肪を控えたバランスのよい食事を
  2. 適度に運動を行い足腰を丈夫に
  3. 深酒とタバコはやめて規則正しい生活を
  4. 生活習慣病(高血圧、肥満など)の予防・早期発見・治療を
  5. 転倒に気をつけよう 頭の打撲は認知症招く
  6. 興味と好奇心をもつように
  7. 考えをまとめて表現する習慣を
  8. こまやかな気配りをしたよい付き合いを
  9. いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
  10. くよくよしないで明るい気分で生活を
公益財団法人 認知症予防財団のホームページより引用

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