高知新聞「医療のおはなし メディトーク」
脳卒中を見逃さないためのサインとその予防について
もみのき病院院長 森木 章人(脳神経外科)
現在、脳卒中は、がん・心臓病についで日本人の死因第3位ですが、脳卒中(特に脳梗塞)にかかる人は毎年増加傾向にあります。脳卒中は全長がないことも多く、ある日突然あなたを遅い、最悪の場合命を落としかねない病気です。なによりも迅速な判断と対応が求められます。脳卒中の初期症状は「ACT FAST」でチェックしましょう。
F(Face:顔) 笑顔は作れますか?
A(Arm:腕)両腕を上げたままでキープできますか?
S(Speech:話し方)いつも通りしゃべれますか?
このFace・Arm・Speechの3つのうち、1つでもできないことがある場合はすぐに119番で救急車を呼んで下さい。
T(Time:時間)が勝負です。
すぐに行動(ACT)に移しましょう。
また、脳卒中にはさまざまな危険因子が関係しており、生活習慣を改善すねことによって脳卒中は予防することができます。日本脳卒中協会では脳卒中を予防するために心掛けたいポイントを川柳調に「脳卒中予防十か条」としてまとめています。ぜひご参考にしてみて下さい。
画像は日本脳卒中協会ホームページより転載
http://www.jsa-web.org/citizen
(H31.3 掲載)