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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

発達障害について

もみのき病院 医師 三宅 典子(小児科)

  「言葉が遅い」 「かんしゃくが激しい」 「いつも走り回って買い物もできない」 「保育園で集団行動が取れない」 発達相談の内容はさまざまです。 初回は「困り事」と一緒に、妊娠、出産時からのお子さまの様子を細かくお聞きしながら診察します。 その後、発達検査などで症状の原因となる発達の特徴を調べます。


 発達障害の原因は脳の機能障害といわれ、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、学習障害などがあります。一人で複数の診断名を併せ持つ子、いくつかの症状はあるものの診断には至らない「グレーゾーン」の子、優れた記憶力など特異な能力を持つ子がいることも分かってきました。
症状に応じた個別の言語、作業療法を治療の中心とし、お子さまにとって最も理解しやすい方法で周囲が接するようにすることで発達を促します。イライラ、多動などの症状が激しい場合は、適した投薬を行うことで、落ち着いた生活を送れるようになります。 (令和1年5月掲載)


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