もみのき病院

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高知新聞「医療のおはなし メディトーク」

未破裂脳動静脈奇形(AVM)に対するガンマナイフ治療について

 2014年に世界的に有名な雑誌Lancetに衝撃的な論文(ARUBA研究)が投稿されました。
 未破裂AVMに対する保存的治療は治療介入群より33か月間の観察期間では総死亡・脳梗塞発症に関して優れているというものでした。本研究の結果からは、未破裂AVMに対しては積極的な治療介入をするべきではなく、抗けいれん薬や血圧管理などをすることが優先されると解釈されることになります。
 しかしながら、すべての治療法を包括して治療群とすることによって無治療群が治療群より良いという結論を出していますが、一方で個々の治療群が無治療群より劣るという証明はなされていません。
 個々の症例で治療方針を考えることが必要で、その解釈と実臨床への適応は慎重に行う必要があります。最近ではこの論文に反論する論文も多数発表されているのも事実です。
 特に脳深部の小さな未破裂AVMに対するガンマナイフ治療の長期成績では将来の頭蓋内出血予防という点では、いい成績が得られています。詳細については専門の医師にお問い合わせください。

当院のガンマナイフイメージキャラクター「ガンマくん」

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