頭部外傷後の注意
頭部外傷の後、一時は何ともなくても、しばらくしてから合併症が起こることが稀にあります。
特に頭蓋骨(頭の骨)の内側に出血がおこると生命に危機を及ぼすことが多いので注意が必要です。この場合、早く気づいて適切な処置をするために、家族の方は患者さんをよく観察し、眠っているように見えても1~2時間おきに念のため声をかけ起こしてみて下さい。
又、1~2日は安静を保ち、1人での外出は避けるよう注意してください。
こんなときは診察をうけましょう
- 呼びかけても目を覚まさない
- 一度起きてもすぐに眠り込んでしまう
- 話が通じない
- しゃべり難い
- 見当違いなことを言う
- 異常に暴れる
- ひどく汗をかく
- 瞳孔(黒目)の大きさが左右で違う
- 手足に力が入りにくい、動かしにくい
- 頭痛がひどくなる
- くりかえし嘔吐する(物を吐く)
- 脈拍・呼吸がおかしい
- ひきつけが起こる
- 2~3か月して頭痛、視力障害(目がかすむ、二重にみえる)
- 物忘れがひどくなる
・・・ 等の異常に気付いたら、脳神経外科で診察を受けてください。