もみのき病院

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慢性硬膜下血腫

転倒や頭をぶつけてから1ヶ月ぐらいしてから脳の表面にじわじわと出血してくる病気です。なかには記憶に残らないほどの軽いケガであったり、原因不明で起こることもあります。
 慢性硬膜下血腫は、一般には50才以上の中・壮年に多いといわれますが、男性で、お酒飲みの人、肝臓の病気などで出血傾向のある人など、若い方でも決して珍しいことはありません。
 血の固まり(血腫)で脳が圧迫され、認知症のような症状、歩行障害、手足の麻痺が起こります。
 局所麻酔で親指の爪ぐらいの大きさの穴を頭蓋骨にあけて血腫を取り除く穿頭血腫除去術(20分程度)により完治します。
  慢性硬膜下血腫がどうして起こるのか、これはまだ充分には解明されていませんが、頭を打った時に脳の表面に硬膜下腔に小出血がおこり、そこに髄液が混入して被膜が形成され、血腫被膜に新しく血管が形成されて、そこから出血を繰り返すと考えられています。
 また、血腫被膜内外の浸透圧差を生じ、そのために血腫が大きくなると考えられています。 頭部外傷の後、一時は何ともなくても、しばらくしてから合併症が起こることが稀にあります。
慢性硬膜下血腫

慢性硬膜下血腫の治療

治療は比較的簡単で、頭蓋骨に小さな穴をあけ、そこから血腫を洗浄すると治ります。手術には全身麻酔を必要とせず、多くの場合、局所麻酔のみで行います。血腫は液状で、醤油のような色をしています。血腫を洗浄すると、多くの患者が神経症状、精神症状を著しく改善します。しかし、ごくまれに血腫の再発を繰り返すために、開頭をして血腫被膜を切り取る手術を行わなければならないことがあります。

退院後の生活について

  • 傷を強く洗ったりしないようにしましょう
  • 頭を打ったりしないように気をつけましょう
  • お酒の飲みすぎは控えましょう
  • 転ばないように足元に注意しましょう

手術後に起こりやすい症状

 再発は10%と言われていますが、再発時は頭痛・吐き気・めまい・ふらつき・認知症のような症状・手足のしびれ・トイレに間に合わないなどの症状が徐々に現れます。
 これらの症状がある場合は、病院へ連絡をして受診してください。

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