もみのき病院

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脳出血

脳出血とは

 脳出血とは、脳内の血管が何らかの原因で破裂し、脳の中に出血を起こした状態をいいます。症状は、出血した部位にもよりますが、頭痛・嘔吐・片方の手足の麻痺などです。

脳出血の原因

 脳出血を起こす最大の危険因子は高血圧です。 だが、近年では塩分摂りすぎに依る高血圧が問題視されるようになったため、塩分過多に気を配る人が増え、高血圧が原因での脳出血は全体の20%弱に減少しました。
 これに変わって脂質過多による高脂血症や脂質、糖質過多による糖尿病などの生活習慣病が激増していることによって、脳梗塞を引き起こす例が急増し、脳卒中全体の75%を占めています。 また喫煙や過度の飲酒、肥満、運動不足なども発症原因になっています。生活習慣病すべてにおいて共通して言えることですが、健康的な食生活と適度な運動、適度な飲酒、禁煙が大きな病気から身を守るためには必要不可欠ということです。
 特に脳出血にとって、飲酒は大きな危険因子となっているため過度の飲酒を長期間にわたって続けている人は注意しましょう 。

脳出血の診断・治療と再発防止

 脳出血の診断はCTによって容易に確定させることができます。脳出血を発症すると、軽症であっても、その後に急速に悪化する可能性があるため、必ず入院治療となります。初期の頃であれば、安静にしながら血圧管理をし、治療薬の投与で済むことがあります。経過観測で血腫が大きくなったり、脳ヘルニアの兆候が見られたら、外科的手術が必要となります。
  急性期にはけいれん発作や肺炎、消化管出血などの合併症が起こることがあるので注意が必要です。慢性期になれば、脳出血による後遺症のリハビリや、血圧の管理をしながら、生活習慣・食生活を改善して再発防止に努めることが重要です。 脳出血 血圧管理

血圧管理のためには塩分を減らして

 塩分は血圧管理の天敵と言われています。脳出血の再発を防ぐために、塩分の摂りすぎには注意をしてください。通常、塩分摂取量の目安は1日10g~13gですが、脳出血を起こした場合は1日7g以下にするべきです。また、再発防止のためには禁酒、禁煙も必要です。

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